僕の近況とか2011


あー…うん。そう、いろいろあったんだ。
何から話をすればいいんだろう?
いや本当にいつの何から話を始めればいいんだろう。
すっかりおっさんになってしまって表現の幅が狭くなってしまうのが哀しいね。
今の気持ちを表現するためにふっと浮かんだフレーズ、「確かなことは、自分がまだこの空の下に存在しているってこと」なんて、
15歳の少女のブログに書かれていたらそれだけで抱きしめてあげたくなるのに、今年で29になったキモいおっさんが書いてると思うとPCモニタがゲロまみれになりそう。
うん。まぁ、何か書くのも本当に久しぶりだけど、一応元気だよ、僕は。

親父は亡くなったよ。大体医者の宣告通りにね。
結局僕は父親のことを最後までよく知らないままだった。
父は僕のようなニート体質じゃなくて、むしろ仕事しかしていない人だったよ。
若い頃は家で農業をやっていたけど、うまくいかないのもあって建設業を始めた。
晩年は公共事業削減の影響もあって大変だったようだけど…僕が父について知っていることは、本当にこんなものなんだ。

外からの評価は良かったけど、僕から言わせればとにかく見栄っ張りなところが鼻について、そういうところが好きじゃなかったね。
でもほんとにそれ以外のことはほとんど知らない。
誰かから「父親はなにしてるの?」って聞かれても「よく知らない」って答えるようにしていた。
父親に限らず、僕はあまり他人に関心を持たない人間だしね。

親不孝な息子だったと思うよ、僕は。
結局最期まで僕の心配をしていたと思うし、僕も最期まで親孝行らしいことなんて全くできないままだったし、二人で腹を割って話をすることなんて一度もなかった。
遺伝子上は親子だったけれど、精神的には他人のまま、すれ違うように最期まできてしまったなと思う。
なんかこうやって書くと親父が仕事ばかりで僕の相手をしてくれなかったように受け取る人もいるかもしれないけれど、父親と向き合うことを避けていたのは僕なんだよね。

もちろん残念な大人になってしまったことに対する引け目というか、申し訳なさもあったんだけど、小さい頃からあまり馴染めなかったよ。
僕は元々父親に限らず家族から孤立するようにして生きていて、僕自身その方が楽で、寂しいとか悲しいとかそういう感情もなかった。
大学に入るときに初めて家を出て一人暮らしをしたけど、家族から解放されたような感覚ですごく良かった。
ホームシックなんかとは全く無縁で、むしろ実家に帰らなさすぎ、「年末年始ぐらい家に帰れ」と文句を言われるくらいだった。
それでも正直帰りたくないなと思うほど家族といるのが好きじゃなかった。

だんだん父親の話からそれてきちゃったけど、父親はそんな僕のことを本当はどう思っていたんだろうなと感じることはある。
だけどそのことを死ぬ前に聞いておけばよかったなんて全く思わないし、父親も語ろうとしなかっただろう。
その程度の関係だったけれど、やはり父の死に際していろいろと感じることはあったね。
脳梗塞で倒れて、リハビリして、癌になって、手術して、それでも人は望まぬ死を迎えるんだなって。
どんなに周りが願っても、想っても、いつか人は死ぬんだなって。
そんな当たり前のことを当たり前に見せられただけなのに、それでも僕の人生観、死生観に影響したと思う。

言いたいと思っても結局言えないままなんだろうなと思ってた「父さんありがとう」って言葉、やっぱり言えなかったよ。
感謝してるさ。感謝してるからこそ、今の自分のこんなどうしようもなさが恥ずかしくて辛いんだ。
でも後悔はしないよ。
僕は生きることに後悔しないって決めてるんだ。
前に向かって走っていけるほど僕は強くないけど、今はできるだけ立ち止まらないようにしようって思ってる。

で、今はまだ働いてる。働いてなかったら多分もっと早く更新してたと思うんだよね。
働いてると休みが貴重だからどうしてもここの更新は優先度が下がってしまう…。
それにしたって半年以上放置とか自分でもひどいなと思うんだけど、何年もヒキニートやってた人間には体力的にも精神的にもなかなか余裕できなくてさ。
最初は3ヶ月で切られるかもって話で、「じゃあ更新は切られてからゆっくりやるか」と思ってたんだけど、切られないまま今に至っている。

普通に働いている人からしたら僕が今やっている仕事の一体何がきついんだと思うだろうなぁ…。
月の半分ぐらい休みなんだぜ…残業もないし…一日12時間拘束されるし月給14、5万くらいだけど、まぁ宮崎で仕事が見つけること自体ムズいわけで相当恵まれてるわ。
工場でひたすら同じ作業するだけだから人間関係や接客のめんどくささもないし、僕に合ってるんだと思うよ。
飲み会にしつこく誘われるのがウザいが…なんで酒飲みの奴らはあんなに人を巻き込みたがるんだろう。
っつーか喫煙者と酒飲みとパチンカー多すぎて笑えるわ。老若男女問わず宮崎ではこの3コンボが普通みたいね。いや笑えんだろ…。

僕自身は禁煙を始めてもう2年以上経つんだけど、タバコやめててよかったと思うね。
この職場にいたら絶対タバコやめられないと思うもん。タバコ吸うのが普通で禁煙者が異端な環境だからさ。
またタバコ税上げるかもみたいな話あるし、他の税はともかくタバコ税が減税されることは未来永劫考えられないわけで、もう完全に喫煙者殺しにきてるよね。
これ以上タバコ税がどんどん上がるようなら、喫煙が金持ちだけに許された趣味になって、逆に憧れる人が増えるかもしれないというレベルに達するだろう。
元愛煙家の僕としては「タバコ税上げるなら酒税も上げまくれよクソが」と思う。
接客業で酔っぱらいに苦しめられた記憶や飲み会という楽しい要素が1つもないクソイベントを経験すると、だんだん酒そのものに憎しみを感じるようになるんだ。

さて、ここで話題をガラっと変えるけど、実は新車を購入したんだ。
前に乗ってたのが10万ぐらいで買った中古の軽で2年ぐらい乗った(最終的に走行距離11万キロぐらいになってた)んだけど、
エンジンからオイルが漏れたりトラブルが発生し始めた上に僕自身の居眠りで追突事故を起こしてしまったこともあり新車を購入することになった。
で、僕は正直車に詳しくないわけよ。
だからまぁ最初は適当な軽でいいかなぁと思ってたんだけど、最近の軽はどれも無駄に背が高くて個人的にはダサく、車重が重くて安全性にも不安があるかなと思い、コンパクトカーを選択肢に入れた。

実際軽に乗っていて坂道での異様なケツの重さが気になっていて、「これ明らかに車重に対して馬力が足りてないだろ」ってよく思ってた。
燃費があまり良くないのも気になっていたけど、そもそもガソリンのタンク容量が小さすぎるかなとも思っていた。
長時間乗っているとケツが痛くなる乗り心地の悪さも何とかならないかなと思ってた。
そういうのもあってコンパクトカーのほうがいいのかなと。

んで、今一番売れてる車がホンダのフィットらしいんだけど、どうも横から見た時のデザインが気に入らないのと、なんかあまりにもありふれててつまらんなと。
僕は自分以外の人を車に乗せることがまずないし、体が女性並に小さい(157cm)から、車の中の広さも重視しない。
だから自分がカッコいいなと思えるデザインを優先したいっていう気持ちがあったんだよね。
で、僕が思うカッコいい車ってのは、やっぱ背が高いとその時点でもう嫌。

その時点で家族とか恋人とかそういう「誰かのために」っていうデザインのように感じるから。
いやそういうデザインの車が存在することそのものを否定しているわけじゃなく、そういうのは僕に合わないし、欲しくない。
他人がどう言おうと思おうと、僕のためだけの車が欲しいと思った。
僕は車に詳しくないんだけど、今回初めて自分が望む車ってのを真剣に考えてみて、今まで気づいていなかった自分が車に望むことってのが結構見つかって、それは結構新鮮で楽しかった。

で、どうしようかなと悩んでいたところ、マツダの新型デミオ スカイアクティブに一目惚れしちゃってね。
6月30日が発売日だったんだけど、6月30日に試乗して、その日のうちに速攻契約した。
ディーラーオプションとか結構付けたけど、値引き交渉とか全くしなかった。
この車を一日でも早く欲しいと思ったし、僕はほら、ヒキニート歴長くてお金に無頓着なところあるし、基本人見知りのコミュ障だから交渉とか苦手だし、後悔とかはないかな。

この車はねぇ、マツダは時代に合わせて燃費を強く推してるけど、僕は静粛性とか乗り心地の良さとか全体的な質の高さに満足してる。
試乗したときに一番感じたのが車内の静かさなんだよね。
音楽とか流してたらエンジンの音がほとんど聞こえないくらい静かだ。
あんま知らん人と一緒に乗ったらちょっと間が持たないと感じるくらいの静かさじゃないかな。エレベーターの中にいるような。
長く乗ってて負担を感じないし振動も少ないと思う。

もちろんあくまでコンパクトカーなんで普通の高級車や日本車に比べてやたらゴージャスな外車の乗り心地には負けるだろうが、このクラスの車としてはかなりいいんじゃないかと思った。
まぁ僕の中の比較対象がクソぼろい軽ぐらいしかないわけなので他人の参考にはならんかもだが、「車に乗ってて気持ちいいってこういうことなんだな」と僕に初めて感じさせてくれた。
でも車好きの若者にはちょっと物足りない部分もあるだろうね。主にパワーとか排気量とかの部分で。
そういう人らはコンパクトカーなんか眼中に入れずにマツダで言えばアテンザとかそういう車に乗るだろうから、この車に対して「パワーが足りない」っていうのは無意味な気がする。

個人的な感触ではこの車は「昔は家族を乗せる機会が多かったから大きい車に乗ってたけど、今は子供も独立したし、小さい車に乗り換えようかなぁ。あまり高い車は買えないけど…」と考えている中高年の人や、
「私女だけど軽はちょっとないわー。スポーツカーはちょっと無理だけど、カワイイだけじゃ物足りないわー。かわいさとプチクールさを両立する自分をさりげなくふんわり演出したいわー」という軽じゃ満足できない女性の方にもオススメだと思うよ。
ハンドルがちょっとズッシリ感あるかもだけど、こういうのは個人の感覚差も大きいから…試乗して確かめてみるのがいいだろうね。
これ、マツダ車としてはかなり売れているみたいね。CM打ちまくった甲斐があったってことだろうか。

この車は正直街乗りじゃそこまで燃費よくないと思う。
僕は基本高速とかいかないし、遠出もしないわけだけど、車の燃費計表示によると1リットルあたり17km前後というところ。
高速とかよく使う人だったら20kmいくぐらいじゃないかな、多分…。
ああ、ちなみに車の燃費計表示はどの車も10%ぐらいサバ読んで表示されるのが普通らしいよ。

i-stopは結構いい感じ。他のアイドルストップ車に乗ったことないから比較とか無理だけど、違和感とかないよ。
ブレーキ緩めればエンジン始動するし、それについてレスポンスの遅さを感じることはない。
一瞬しか停止しないときは薄〜くブレーキ踏む程度にすればi-stopしないのもいい。
車内が暑いときはi-stopより空調を優先してくれるし、i-stop中でも送風自体はしてくれたり、それでも暑ければi-stop状態を自動解除して空調優先にしてくれたりと気が利くので、i-stopについて不便さを感じることはない。

だんだんマツダの営業の手先な雰囲気になってきたけど、ホント気に入ってるよ、この車。
「車なんか4つタイヤが付いてて動けばどうでもいいわ」と考えている僕がわざわざその魅力を書くぐらいには素敵だと思う。
人によって好みはあるだろうけど、やっぱ僕はこの車のフォルムがなにより好きだ…。
まぁ最近の車はどれも似たような形だから車に詳しくない人間からすると「大して変わらんだろ」と思う部分もあるんだけど、いざ自分の乗る車を決めるとなると妙に細かいとこまで気になってくるから不思議だね。
最後に写真をどうぞ。クリックするとクソでっかい画像になるよ。ケータイで撮ったんだけど、まさかこんなクソでっかいと思わなかったんだ。


vocaloidinmycar.jpg               
恋人代わりに助手席を不法(?)占拠するはちゅねミクさん


vocaloidinmycarR.jpg
このボカロのぬいぐるみたちを乗っけるためにわざわざトノカバーをつけたという画像なのだが、ぶっちゃけリアゲートを閉めるとガラスが黒いんであまりよく見えなくて泣きそうになる。

実は助手席のダッシュボードには例の震災チャリティーねんどろいどミクさん応援ver.が乗ってるんだけど、うまく撮影できなかったので割愛。
そんなわけで僕ももうすっかりミク厨になっちゃったんだ。いい年して哀しいね。
でも大丈夫。まだ痛車になったわけじゃないから。
まだ?いやさすがに痛車は無理っすから…そもそもアレって高い車にやらないとチープなだけなんだよね。
個人的に300万以上はする車じゃないと痛車とは呼べないと思う。ってどうでもいいわ。

うん。そういう感じで生きてるんだ。
ゲームの話とかもやりたいんだけど、なかなかゲームが消化できないんだよね…やっぱりニート感覚ではとても無理だわ。
ああーっ、そういえば僕が実家から引っ越したこと書いてなくね?
まぁ上の画像にもちらっと生活感がはみだしているんだが、市内にアパート借りて住んでるよ。

それに合わせて家電とかも購入したんだけど、象印の圧力IH真空釜だかの炊飯器すげーいいわ。ご飯美味しいです。
あとヘルシオの小さいやつ買って使ってるけど思ってたより便利だわこれ。
ガスコンロの代わりに使ってるよ。だからウチはガスコンロ置いてない。
まぁあんま料理とかしないしね…独身者のキッチンなんて肉とかが焼ければ十分っすわ。
メニュー指定して放り込んどけばお風呂入っている間なんかに調理してくれるから助かる。
普通にフライパン+コンロで調理しようと思ったらそんなことできないし。

あとさ、テレビが東芝のレグザの37Z1Sっていう型のやつで、ちょうど新型が出ちゃったから安くなっているところを買ったんだけど、これもいいわー。
外付けHDDに録画できるタイプで、2TのHDDつないでるんだけど、まず容量に困ることは考えられないねぇ。
今時のHDDはホント安くなったよね。まぁ液晶テレビもそうなんだけど、ちょっと前じゃ考えられない安さだわ。
このテレビも確か8万くらいだったよ。ちょい昔だったらこのサイズのテレビは20万以上してたよ普通に…。

アパートの地理的にスカパー!が受信できないんだけど、フレッツ光のひかりTVが見られるので満足してる。
なによりネットのある生活ってホントいいわ…。
ああ、でも親父が亡くなったこともあって実家と土地を売り払って、仕事で使ってた事務所を家にリフォームしてそこに住むらしい。
クソみたいな場所にある実家だったけど、いざ離れるとなるとやっぱりちょっと寂しいかな。
自分の人生のうち20年以上はそこで過ごしていたわけだしね。

まーでも震災で家族も家も何もかも無くした人と比べれば幸せすぎるよ。
原発のアレで自分の家に近づくことさえできない人々もいるわけだからねぇ…。
人間の幸福感、不幸感なんてつくづく相対的なもんだと感じる。
よく「戦後は何もなかった」っていうけど、逆に本当に何もなかったぶん、未来に対する希望はあったんじゃないかという気がする。

自分は何も無いのに、周りがたくさん持ってたらそれだけで悲しいわけだよね。
本来は他人が何をどれくらい持っていようが自分の人生には全く関係ないはずなんだが、人ってそれをなかなか無視できない。
クリスマスの夜にどんだけ他の若い男女が盛っていようと自分には何も関係ないはずなのに、なぜか自分が人間として劣っているんじゃないかっていう気分にさせられるでしょ?
特に若い人ほどどうしてもそういうことに敏感で、他人と自分の比較ばかりしてしまうんだよね…。

大人で言えばしばしば平均給与がどうこうって話が出るけど、自分が幸せかどうかと平均給与と自分の給与の差ってのは全く関係ないことのはず。
でもついつい一緒にして考えてしまって、なにか惨めな気持ちになったり謎の優越感に浸ったりするわけだ。
「人生の幸福度は生涯で得た賃金の額で決まるか?」と問えば殆どの人の答えは多分「NO」なんだけど、「給与が低いことは不幸だと思うか?」っていうのは「YES」の割合が増えるんじゃないかって気がする。
まぁ実際に調べてみないとわからないが…もしそうだとしたら矛盾しているよね。人の感覚なんてあいまいなもんだ。

あれっ、家電の話してたと思ったのに一体何を書いてるんだろう。
結局そんなこんなのアレでこういう形でテキストを書くのはなかなか難しいかなと思ってる。
次の更新がいつになるかわからないけど、年に1回ぐらいは生存報告しようかなっていうぐらいの感覚だよね、正直。
年取ってきて「ネットの世界で立身出世を目指すぜヒャッハー!」みたいな自己顕示欲も本当になくなってきて、あんまモチベーション上がらないし…。
「上の画像にあるような事してる奴が自己顕示欲がない…?」というツッコミは華麗にスルーして強く生きる力を身につけたいと思っている。


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